こんにちは!
プロパト・代表の飯田です。
日々、経営者の方々と関わりながらよく耳にする言葉ランキングBest10には入るだろう言葉に【危機感】があります^ ^
今日は【危機感】について、思うところを少し綴ってみたいと思います。
「危機感を持て!!」
…社長の皆さん、これ、1日に何回くらい言ってます?
僕も色んな現場でこの言葉を耳にします。
でも、ある社長との会話で、ちょっと面白いやり取りがありました。
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🗣社長Aとの会話(研修後)
飯田:「“危機感を持て!”って、なぜ言わはるんですか?」
社長A:「いや、危機感を持って欲しいからに決まってるやん!」
飯田:「それはそうですよね(笑)危機感を持ったら、社員さんはどんな行動をとってくれると思います?」
社長A:「そりゃあ、今回の研修の準備もちゃんとしてくるし、自分の意見も考えてくるでしょ!」
飯田:「なるほど。他には?」
社長A:「いっぱいあるでしょ!日常の仕事でもミスも減るし、改善も出るし、もっと主体的に動くようになると思う!」
飯田:「素晴らしい。じゃあ、今、社員さんたちはその通りに動いてます?」
社長A:「……いやいや、全然動いてへん!」
飯田:「なるほど。じゃあ、なぜなんでしょうね?」
社長A:「それがわからへんから困ってるねん!!言い続けるしかないんかな。ってか、もう言わん方がええんかな。。」
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🤔“危機感”の正体とは?
この会話、めちゃくちゃ“経営者あるある”やと思います。
たとえるなら、親が「ちゃんと歯、磨きや!」って子どもに言うのと一緒。
「何のために磨くの?」っていう目的と、
「どう磨けばいいのか?」っていう方法が伝わってないまま、
「とにかく磨け!」って言われたら、そら適当にゴシゴシして終わるわけです。
しかも、その“適当”がバレたら、また「“ちゃんと”磨け!」と言われる始末^^;
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🏃♀️行動→思考の順番もある
実は、「危機感を持て!」って言葉には、ワンクッション必要だと思っています。
つまり、“危機感のある行動”をまず体験してもらうこと。
たとえば──
研修の事前準備をイヤイヤでも一回やってみる。(危機感の話とかは一切しない。)
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「あれ?今日の研修、やけに話が入ってくるな」
↓
「おお…準備って意味あるやん!」
↓
「今度からちゃんとやってから参加しよ」
↓
「あれ?これって仕事の打ち合わせでも一緒ちゃうやろか…?」
↓
“危機感を持ってる状態”が自然と形成される。
この“気づきのスパイラル”が生まれたら、こっちのもんです。
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💡言葉じゃなく、きっかけを渡そう
社員に「危機感を持て!」と叫ぶ前に、
“危機感を持っている人がとる行動をまずやってみる”という関わり方がポイントです。
言葉じゃなく、体験と実感。
「気づかせる」じゃなく、「気づくように設計する」。
思考→行動の順番もありますが、
行動→思考の順番もあるということです^ ^
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✍️まとめ:危機感は“与える”んじゃなく“芽生えさせる”もの。
危機感って、プレゼントできるもんじゃないんです。
「はい、今日から危機感持ってね♡」ってラッピングして渡せたら楽なんですが…それは、無理です(笑)
でも、「あ、これって本気で考えた方がいいな」「この方が楽しいな」って本人が腑に落ちる瞬間さえ作れれば、その後の行動も、言葉にせずとも変わっていく。
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もし最近、「危機感が足りん!」と何度も口にしてるなら──
一度その言葉、しまってみてもいいかもしれません。
言わずに伝える。
言わずに気づかせる。
実はそれこそが、“本物のリーダーシップ”なのかもしれませんね。
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では、また!
らしく 楽しく おもしろく
