おはようございます。
プロパト・代表の飯田です。
中小企業の第二創業期の伴走をさせてもらっていて感じることの一つ。
それは、「意思決定のスピードが遅い会社は伸びない」という事実です。
社員からはせっかく良いアイデアが出ているのに、なかなかGOサインが出ない。
「検討します」「また考えます」で数週間。
気づけばタイミングを逃してしまう。
そんな光景を何度も目にしてきました。
社長自身のゴルフや車、外部セミナーには即決でお金を出すのに、社員が使う備品や教育費については「ちょっと様子を見ようか…」と渋ってしまう。
この差に社員は敏感です。
なぜこんなことが起きるのか?
理由はいくつかありますが、その代表的なものは「判断軸がない」こと。
つまり、経営者が「お金を使う=コスト」としか捉えられていないケースです。
だから、人件費はもちろん、教育費や採用費も「ただのコスト」と考えてしまう。
そして「コストをかけるからには即効性が欲しい」と短期的な成果を求めるあまり、結果として判断が遅くなるのです。
しかし、人に関する投資は即効性を求めても外れることが多い。すぐ回収しようと思えば思うほど、望ましいゴールには向かわないことが多い。
大切なのは「中長期的な視点」で意思決定をすることです。
たとえば、教育や採用にかけるお金を「未来の成長を生む投資」と位置づける。
判断軸が「即効性」から「未来の価値」にシフトすれば、「検討します」は自然と減ります。
そしてこれは社員にとってもわかりやすいメッセージになります。
「社長がこの視点で判断している」と理解できれば、社員も同じ視点で考えられるようになる。
結果として、社員も自律的に動きやすくなるのです。
意思決定のスピードは、組織のスピードそのもの。
だからこそ、経営者自身が「何を軸に判断するのか?」を明確にすることが、会社の成長を分ける大きなポイントになります。
経営者にとって、判断軸・決断軸となる理念やミッションやビジョンって大切ですね。
らしく 楽しく おもしろく
