おはようございます!
プロパト・代表の飯田です。
本日のテーマは…
「言いたいことを言っただけ」が、信頼を壊す理由
職場でのコミュニケーションって、カンタンではないですよね。惰性でいけばほぼ崩壊する。
「遠慮せず、もっと本音で話してよ」
「何でも言っていいよ。うちは風通しのいい会社だから!」
…そう言っておきながら、いざ部下が思い切って言ったことにイラッとする上司。
いますよね^ ^
僕自身も時々そうなります^^;
逆に、上司が「本音」で語ったつもりが、現場では「言葉わる〜」「あの人の本性が見えた」と受け取られることもあります。
実際、こんなエピソードがありました。
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■エピソード:管理者会議でのすれ違い
ある企業で、管理職が集まる定例ミーティング。
その中で、部長のAさんがこう切り出しました。
「僕はね…前回この会議出てないのでよくわかりませんが、正直この新制度やる意味ないと思ってますよ。なんか個人的にイヤですね。なんか面倒くさいし。」
空気が一瞬止まりました。
たしかにAさんの言ってること、「正直」ではある。
でも、会議後に他の参加者からはこんな声が…。
「Aさんって、毎回否定しかしないよね…」
「前回出てないのにあんな事よく言えるよね」
「自分のとこさえよければいいって感じが伝わってきて、しんどい…」
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■本音とエゴの違いとは?
Aさんの発言、一見「本音」っぽいですよね。
でも、それは「エゴ」になっていたように思えます。
本音とエゴの違いはこうです。
🔸 本音とは、相手や全体のことも考えた“率直な意見”
🔹 エゴとは、自分の都合や立場からだけ出てくる“押しつけ”
本音は、厳しい意見でも「一緒に良くしたい」という前提がある。
エゴは、改善ではなく「自分自身」や「自分の正しさ」を主張したいだけになりがちです。
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■じゃあ、どうすればいいの?
本音を伝えるときに大事なのは「背景」と「目的」を添えること。
例えばAさんのケースなら、こう言っていたら印象はまったく違ったはずです。
「前回は欠席させてもらいすみませんでした。今回改めて新制度のことを聞き、正直うちの部署ではこの制度の運用がまだ難しいと感じてます。ただ、会社全体の方向性として必要だと思うので、現場にどう落とし込むかを一緒に考えたいです。」
――これが“本音”。
否定からではなく、「一緒にどうするか」に向かっている。
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■本音が飛び交う組織は、実はとても繊細
よく「うちは本音で語れる会社です!」とアピールしてる企業がありますが、それを本当に実現しようと思うと、実は難易度は高い。
・相手への敬意
・全体を見る視点
・聴く側のスキル
・伝える側の言葉の選び方
これらが揃って、ようやく組織における「本音」は機能する。
だからこそ、「本音とエゴの違い」を組織で共有しておくことが、信頼関係のベースになるのです。
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まとめておきます^ ^
❶本音とは、全体のための率直な意見。
❷エゴとは、自分の正しさを押し通したいだけの自己主張。
❸本音を伝えるには、相手視点・背景・目的を忘れずに。
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「本音で話す」って、勇気がいる。
でも、「本音とエゴの違い」を知っておけば、ちゃんと信頼を深める武器になる。
あなたのその“正直な想い”、
届けたいのは相手を打ち負かすため?
それとも、一緒に前に進むため?
管理職にもなれば、こういう部分にも気を配りたいですね。
★コチラも参考にしてもらえると会社を良くするヒントがあります!
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