プロパト

3つのしごと

「死事」と「仕事」と「志事」
——あなたの働き方はどれ?

 

日々の働き方「しごと」には、大きく分けて3つのタイプがあると言われています。それが 「死事」「仕事」「志事」 です。

 

言葉のニュアンスだけでは少しわかりにくいかもしれませんが、それぞれの違いを具体的に説明しながら、「自分はどのタイプか?」という視点で考えてみましょう。

 

① 死事(しごと)— ただやるだけの状態

「死事」とは、まるで心が死んでしまったかのように、ただイヤイヤ作業をこなす状態です。

例えば…
・朝から憂鬱な気持ちで出社し、指示されたことをとにかくやるだけ。

・「どうせやっても意味がない」と思いながら、手を抜きつつ最低限のことだけこなす。

・給料をもらうためだけに働き、やる気も成長意欲もない。

この状態では、働いている時間がただの「苦痛」になってしまいます。もちろん、仕事をする以上、やる気の出ない日があるのは当然。でも、ずっとこの状態が続いてしまうと、自分の成長も感じられず、ストレスばかりが溜まってしまうでしょう。

② 仕事(しごと)— 時間をやり過ごす状態

「仕事」は、言われたことはやるけれど、それ以上の価値を生み出そうとはしない状態です。

例えば…
・「これが自分の仕事だから」と決められた業務だけ淡々とこなす。

・仕事に対して特に興味や情熱はないけれど、最低限の責任感は持っている。

・「とにかく定時まで時間を潰せばいい」という意識で働いている。

この状態の人は、少なくとも「死事」よりは前向きですが、それでも「やらされ仕事」になっていることが多いです。自分の時間を切り売りしているだけで、そこに強い目的意識はありません。

③ 志事(しごと)— 価値を生み出す状態

「志事」とは、志を持って働き、自分の仕事を通じて価値を生み出そうとする姿勢です。

例えば…
・「どうしたらもっと良くできるか?」を常に考えながら仕事に取り組む。

・「この仕事が誰かの役に立つ」と思うと、やりがいを感じる。

・自分が手がけた仕事に誇りを持ち、成長し続けようと努力する。

「志事」の人は、仕事を単なる「やるべきこと」ではなく、「やりたいこと」と捉えています。もちろん、すべての業務が楽しいわけではありませんが、「どうせやるなら価値を生み出したい」という意識があるため、前向きに取り組めます。

では、あなたの働き方はどれだろう?

この3つのうち、あなたの働き方はどれに当てはまりそうでしょうか?

もちろん、すべての人が常に「志事」モードで働けるわけではありません。でも、「どうせやるなら価値を生み出す働き方をしたい」と意識するだけで、しごとの捉え方は変わってくるはずです。

もし、今「死事」や「仕事」の状態なら、少しずつでも「志事」にシフトしていけるよう、自分なりの楽しみや目標をしごとの中に見つけてみましょう。

仕事の意義が見えてくると、日々の働き方がより充実したものになるはずです!

 

らしく 楽しく おもしろく