今回は「部下の強みの見つけ方」というテーマでお話したいと思います。
みなさんは今いらっしゃる部下の方々の強みを5個ずつ言えますか?
世の中には多くの上司の方がいらっしゃいますが、
部下の方々の強みを見つけられる上司なのか、
それとも見つけられない上司なのかということが
仕事の成果を大きく分けているなと思うんです。
同じ部下が5人いたとしても、成果を上げられる上司は部下の強みを見つけられる。
逆に、成果を上げられない上司は部下の強みを見つけられない上司だということです。
僕はお仕事上、たくさんの企業様に関わらせていただいて
多くの上司の方を見させていただきました。
その中で、どんな方が部下の強みを見つけられて成果を上げられているのかと
逆の方はどういう方なのか、この違いをぜひみなさんにお伝えしたいなと思います。
最後まで読んでいただけたら、
ご自身の上司としてどうなのかをチェックできますし、
あるいは、ご自分の会社の上司たちが一体どんな現状なのかということも
おわかりいただけるんじゃないかなと思いますので、
これから先の部下育成のヒントにつなげていただければいいんじゃないかなと思います。
長くなりましたが、本題に入りましょう!
まず、強みを見つけられない上司の典型例を3つご紹介します。
1つ目は「部下との時間よりも自分の時間を優先」する上司です。
こういう方は基本的に部下の強みを見つけることができません。
2つ目は「部下に対してマウントを取りたがる」上司です。
こういう方も強みを見つけづらいと思いますね。
どうしても今の自分と今の部下を比べて、
マウントを取ってしまう方がいらっしゃるんですよ。
それは上司の方が強いに決まってますよね。
それでも、上司としての自分の方が勝ってるところを探すんです。
そして「俺の方が偉いんだ」「俺の方が経験してるんだ」
「俺のほうがスキルがあるんだ」と言いたがる…
マウントを取りたがる上司。これでは部下の強みを見つけることがうまくできません。
そして、3つ目は「これまで意識せずになんでもできてしまった」上司です。
これは上2つとは少しタイプが違いますね。
これまで、意識せずともプレイヤーとして成果を上げられてきた
その結果マネージャーとか上司になってしまった方っていうのは、
できない人の気持ちがわからないんですよね。
わからないから、わかろうとしなければ、部下の強みが見えないわけなんですよね。
この3つに共通しているのは、基本的には自己中であるということなんです。
自己中でなんであかんねんっていうことなんですが、
自己中ということは、自分のほうが優先されてしまう、
他人のこと、つまり部下のことを観察できない、
観察しようと思えないってことなんです。
ちゃんとやれよ、成果出せよって監視はするかもしれないんですけれども、
観察、つまりじっくり観ながら、どうしたら強みを発揮できるんだとうということを
考えることができる上司の方が強みを見つけられるんだろうなと思います。
続いて、観察をしてどうやって部下の強みを見つけていくのかということも
3つ紹介させていただきます。
1つ目は「弱みを強みに変換する」です。
観察をしてても部下の弱みばかりに目がいってしまう。
こういうこともやっぱりあるじゃないですか。
部下の方もまだまだ未熟ということもありますからね。
これはしょうがなくあるんです。
ですから、そんな場合は部下の弱みをメモに書いて、記録しましょう。
部下の方の弱みだなと思うところを遠慮なくご自分のノートとかに書いてみてください。
そして、その弱みを強みに変換する
ということをやってみられるといいんじゃないかと思います。
例えば、この部下は仕事が遅いなと思われる場合、
どうすれば強みに変わるのかを考えてみてください。
ひょっとしたら仕事を丁寧にやれる人なのかもしれない。
あるいは、いろんな視点でものを考えられる思考力があるのかもしれない。
他にも、行動力がないと思われる場合は、口では言えるから頭ではわかっている、
つまり考える力や分析する力があるのかもしれないですね。
弱みと強みは裏表の関係ですから、弱みは強みに置き換えられますよね。
弱みに見えてる部分を強みにするにはって考えてみるといいんじゃないでしょうか。
インターネットで「弱みを強みに置き換える」とかで検索してもらえれば、
いろんな例が出てきますので、ぜひ、みなさんもご参考にして、
こんな風に置き換えられるんだなと思っていただければと思います。
部下の強みの見つけ方、2つ目は「観察するポイントを変える」です。
仕事の振り方を変えてみたら観察のポイントって変わると思うんですね。
具体的な例を言うと、「お客様の対応頼むよ」って言うと、
お客様との対応全般を見る感じですけど
「あのお客様にメールだけ送っといてくれへん?」という振り方をすると
この部下の方が、何を考えてどんなメールを送るかということに
観察のポイントが変わりますよね。
あるいは、単に会議に参加をしてもらっているということよりも
会議の議事録をとるように依頼をしてみると、どんな風に議事録を取るのか
議事録を書いた後にいろんなことを聞いてみてもいいですよね。
何を思ってこれを議事録として取ったのか、なども観察できますね。
これもまた観察のポイントが変わってくると思います。
これは実際にあった例で、日常の業務ではなく、社外のイベント
例えば、花見とか、運動会とか、社員旅行とかでの行動を観察して、
イベント後に部下の強みを上司の方々が共有するということをされていました。
非常に伸びていかれた会社さんで、僕も知った時はかなり驚きました。
これで最後です!
3つ目は「上司自身が弱みをさらけ出す」です!
上司が弱みをさらけ出すと部下の方の強みが返ってくるということがございます。
やっていただきたいことは、自分が苦手だな、弱みだなと思うことを記録していただいて、
部下の方々にさらけ出して見るんですね。
すると、部下の方は「私がやりましょうか?」と言ってくれるんですね。
そこには部下の強みが隠れているということがたくさんあります。
実際に僕もこれをやります。
僕はデザイン関連のことが苦手です。センスがないんです…
なのでそこは「苦手なんです。ごめんなさい。」と言います。
すると部下が「じゃあ私やりましょうか」と言ってくれたりするんですね。
弱みをさらけ出すと、部下の強みが返ってくる
それを少し頭に入れといていただけるといいんじゃないかなと思います。
(まとめ)
今回ご紹介した部下の強みの見つけ方は以下の通りです。
①弱みを強みに変換する
②観察するポイントを変える
③上司自身が弱みをさらけ出す。
ぜひ、やってみてほしいなと思います。
そして見つけた部下の強みは自分だけのものにせず、
部下の方にできれば直接伝えてあげてほしいなと思います。
恥ずかしいのであれば、メールやLINEで伝えてもいいんじゃないかなと思います。
部下の方々の強みが見つかれば必ず成果に繋がっていきます。
そんな部下の方が増えれば増えるほど、上司としてのあなたの価値も高まっていきます。
そして、会社の価値・成果も高まっていけばいいなと思います。
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