プロパト

会社の目標は誰のもの?

「ところで、御社の目標って何ですか?」

あるクライアント企業様でのプロジェクトミーティングで、一人の役員の方に僕からそう尋ねたことがあります。

すると、すかさず返ってきたのはこんな答えでした。

「5年後に売上30億円。拠点数は…んー大体10店舗で、従業員数も、ま…100人規模ですかね。」

…おぉ、素晴らしい!目標が明確なのは良いことです。

でも、役員の方の表情を見て、ちょっと気になったんです。

「それって、みんなの目標ですか?」と。

一瞬の沈黙の後、「…まぁ、会社として、ですね」と苦笑い。

社長だけがワクワクしている問題

目標って、「社長が成し遂げたいこと」だけで終わっていませんか?

いや、もちろん社長が夢を語るのは大事です。
でも、それが“社長だけの夢”になっていたら…
社員たちは“ノルマ”としてしか受け止めません。

(心の中では、「あーはいはい、また数字の話ね」なんて思ってるかも…)

目標が“自分事(ジブンゴト)”になった瞬間

さて、この企業様の話に戻します。

会社としての目標達成に向けて、

「今期の目標は“月間生産数を昨年の1.25倍”だ!」と工場長が掲げたんです。

当然、現場の空気は冷ややか。
「いやいや…無理っしょ」
「また上が勝手に決めてきたよ」
「今でも大変なのに…」というネガティブ空気が蔓延していました。

でもある時、若手の現場リーダーがぽつりとこう言ったんです。

「これってもし達成できたら、空調のない倉庫内じゃなくて、事務所側に休憩スペース作ってもらえるって…本当なんですかね?」

そこから現場の空気が変わりました。

「え?!それは本当?」

工場長もしっかりと承認されました。

すると、現場のリーダーたちが、
「それならちょっと頑張ってみるか」
「どうせやるなら効率化のアイデア出そうぜ」
「不良率を下げる所から本気で取り組もうか!」

そんなことで…?!

そう。目標が“自分たちにとって意味のあるもの”になった瞬間、やらされ仕事が“やりたい挑戦”に変わったのです。

結果的には、見事に目標達成されました^ ^

目標の本当の力とは?

目標には2つの側面があります。
①大方針としての目標(会社全体の戦略的指針)
②“自分事”としての目標(現場や個人が動きたくなる理由)

前者は上から意思決定として降りてくるもの。

でも、後者は「どう解釈するか」で生まれます。
つまり、ここには「目標を自分事に変換するプロセス」が必要なのです。

自分たちで“意味づけ”をしよう

その目標って、達成したら何が起きるんだろう?

・給与が上がる?
・チームで旅行に行ける?
・新卒の部下たちを採用できる?
・オフィス移転?
・新しい事業に挑戦できる?

そういう「心が動く理由」があると、人は勝手に動き出します。

最後に伝えたいこと

目標は、掲げるだけじゃダメなんです。
「みんなが成し遂げたい目標」になった瞬間、
組織は想像を超えた力を発揮します。

だからこそ、問いましょう。

「この目標、本当に自分たちが成し遂げたいものになっているか?」

それがYESなら、きっと組織はもう一段、進化できます。

これもまた第二創業期には、欠かせないプロセスだと言えます。

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プロパト・代表の飯田でした。

らしく 楽しく おもしろく