プロパト

人は価値観から話せない

おはようございます。
株式会社プロパトの石井です。

エグゼクティブコーチングをしていて思う。
話すのが好きな人との対話は盛り上がりやすい。
でも本当に難しいのは、
自分からあまり話さない人との対話。
話が広がらないのは、質問が悪いからではなく、順番が悪いことが多い。

例えば、いきなり「理想の組織は何ですか?」
ときかれても、「うーん」「なんですかね」で
終わることがある。

でも、
「今までで一番悔しかった離職ってありますか?」

「ありますね。」

「どんな方だったんですか?」

「期待していた管理職候補でした。」

「そのときどう感じました?」

「もっとできることがあったん
じゃないかと思いました。」

「そこから組織づくりで
意識していることはありますか?」

「任せっぱなしにしないことですね。」

「じゃあ今どんな組織にしたいんですか?」

「お互いに支え合える組織です。」

こうやって対話をしていると、
その人が大切にしている価値観が
少しずつ見えてくる。
例えばこの場合、

「人は任せれば育つのではなく、
任せた後の関わり方が大事」

「失敗した本人だけを責めるのではなく、
任せ方や環境にも原因がある」

「成果だけを見るのではなく、
成長の過程にも目を向けたい」

「放任ではなく、
見守りながら支える関係性をつくりたい」

そんな価値観が見えてくる。
単に「人を信じたい」ではない。
どう信じるのか。
人が育つ責任を誰が負うのか。
組織は何のために存在するのか。
そんな、その人なりの組織哲学が見えてくる。

人は、価値観からは話せない。
でも、体験からならなんとか話せる。
深い質問が大事なんじゃない。
深い質問の前に、
その人の人生や経験に降りていく階段が
必要なんだと。対話は掘るものじゃない。
一緒に降りていくものなのかもしれない。

らしく 楽しく おもしろく