プロパト

わかったふりをしない。

こんにちは。プロパト・代表の飯田です。

人間関係で大事なことのひとつに、「わかったふりをしない」という姿勢があります。

これは大きく分けて2つあります。
❶ 知らないことを知っているふりをすること
❷ 「その気持ちわかります」を多用すること

❶については、“言わずもがな”なので少し割愛させていただきます。

では、❷についてはどうでしょう?

一見良いことのように思えるかもしれません。「共感」は人間関係の潤滑油。そう教わってきました。でも、これが度を超えると、実は相手にとって不快になることもある。むしろ、「軽く扱われている」とすら感じさせてしまう場合もあります。

「それ、私わかりますよ!」の落とし穴

思い返せば、まだ20代の頃、ある合コンに参加させていただいたことがありました。
その場にいた女性が、終始こんな感じだったんです。

「それ、私わかりますよ!」
「え〜めっちゃわかる、それ!」
「それって、本当にしんどいですよね〜、私もわかる!」

話しているのは、僕の友人でした。ご自身の一風変わった趣味や自分の家族の病気など、わりとデリケート?な内容だったんですが、彼女はどんな話にも即レスで“共感風コメント”をかぶせていく。最初は「きちんと聴いてはるんやな」と思っていましたが、だんだんと違和感が募ってきました。

「…この人、本当にわかってるのかな?」
「そもそも、ちゃんと聞いてるんかな?」

軽々しく「わかる」と言われることで、逆に“わかってもらえていない”感じが強まる。友人はまさにそう感じたようです。そして、周りの空気もなんだか妙な感じ…。気づいていないのは本人だけ。不思議なものですが、共感には深みや重みが必要なんですよね。

「共感しない勇気」も信頼のうち

時には、「それは私にはわからないけれど、話してくれてありがとう」と言える人の方が信頼されます。

共感のふりをせず、無理に相手の領域に入ろうとしない姿勢。それこそが、「わかろうとしている」態度だったりもするのです。

また、これは❶の「知っているふり」にも同じことが言えます。たとえば会議の場で、専門用語や業界の慣習について聞き逃したとき、恥ずかしさからつい“知っているふり”をしてしまう。でも、そういうときこそ「すみません!それ、どういう意味ですか?」と正直に聞ける人が、実は一番信頼されていたりします。

わからないことは、無理矢理わからなくてもよい。

もっと言えば…わかった(と思った)からと言って別に相手に伝えなくてもいい。

わからないことを「わからない」と言える勇気。
自分にはわかりえない相手の気持ちに「寄り添おうとする姿勢」。

それこそが、相手との信頼感や安心感を生み出すのだと思います。

仕事においても同じことが言えますね。
「わかります」を使う時は注意が必要ですね。

一度ご自身をふり返ってみると良いかもしれません。

組織ってこんな小さな所から色んな問題が生まれるものです。

ご興味ある方はこちらもご参考までに

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